2013年11月30日土曜日

アサマ2000パーク・日本国長野県

今回取り上げるスキー場は、アサマ2000パークです。
その名が示すとおり、日本国内では標高の高い部類となるスキー場です。

但し、日本国内第2位の標高と紹介している情報を見掛けましたが、それは
誤りです。
志賀高原横手山(2305m)、おんたけ2240(2240m)、チャオ御岳スノーリゾート
(2190m)のゲレンデトップの標高の方が、アサマ2000パーク(2050m)より高い
筈ですからね。

標高2,000mの良好な雪質を期待でき、景色が良いことも相まって、小さい規模
のゲレンデですが、カップルやファミリー客に好評との宣伝文句です。
ですが、ちょっと情報をネット検索してみると、圧雪整地で準競技者っぽい滑走
をしてる動画が目立ちますので、本当かな~って感想です。

営業開始が早期なのも魅力のスキー場です。
2013-14シーズンも、既に11月20日に冬季営業を開始しました。

ちなみに、ネット掲示板で、当スキー場の話題が投稿されていました。
規模が小さくてゴンドラも無いので運営コストが安い、営業期間が長い、自前
の温泉旅館があり食事が美味い、基礎や競技の安定した来場客が見込める
等々の理由で、経営効率が良い筈との分析でした。
今季はトイレを全面改装したとのことです。
なかなか堅実な経営をしてるようですね。

一応、日本国長野県に位置します。
長野県佐久地方所在とされるアサマ2000パークは、実は行政区分は群馬県
嬬恋村高峰高原にあるスキー場なのだそうです。
群馬県側の道路が冬季通行不能で、長野県側からのみ通行可能な為に
便宜上、住所を長野県小諸市高峰高原として、長野県佐久地区と観光的に
連携しています。
索道や食堂の検査・認可を担当する行政も、おそらく長野県なのでしょう。

今季も佐久地区と連携して誘客企画を実施するそうです。
利用客の増加につながると良いですね。

さて、アサマ2000パーク、如何でしょう。
最長滑走距離約900m、標高差約170m、コース面積約21.9haです。

オーナーは渡辺パイプ(株)です。最近では北海道のスノークルーズオーンズ
からの経営撤退でニュースになりました。

東京に本社のある水道管や住宅資材の卸会社で、もう30年も前からこの地で
アサマ2000パークを経営しています。
渡辺パイプは長野県や小諸市と、スキー場営業における許認可や観光推進
などで行政上の関わりが有るようです。

その縁で、長野県の第三セクター浅間高原観光開発(株)から、株式の譲渡を
受けるかたちで、小諸高原ゴルフコースを取得しました。
その取得額、なんと6000円!?

行政の三セクはいったいどんな経営をして、結局たった6000円でゴルフ場を
売却する事態に至ったのか!という批判はあるようです。当然ですね。
妙な癒着を勘ぐりたくなる入札手続き無しでの売却です。

但し、同地域で長年スキー場経営の実績のある渡辺パイプに引き受けてもらう
という説明は、変な土地転がしの業者の排除にもなり、一応筋は通ります。

一方の渡辺パイプは、負債を引き継ぎますから、民間企業として低コストで
資産取得を図るのは当然だと、私は思います。
買収により県と市からの借入金は免除されるものの、ゴルフ場会員の預託金
(7億6625万円)と金融債務等(約14億3000万円)は、負債として引き継がなけ
ればならない訳です。

渡辺パイプにはスキー場とゴルフ場の経営を効率化して、今後もこの地域の
観光に貢献してもらいたいと思います。

でも、スキーとゴルフ、あまり客層被ってなさそうなので、同時に経営しても
お互いの誘客の相乗効果は期待薄だと、私は思うんですよね。
まぁ、以前付き合いで色々な人とゴルフしたけど、その中でスキーする人は
少なかったっていう、私のささやかな経験だけの印象ですが。
実際スノースポーツやる人が、他にどのような趣味を持っているのか興味が
ありますが、レジャー白書にもそのような調査は載っていないのでしょうね。

県境に位置するスキー場では、跨る2つの県の行政機関に営業認可を仰ぐ
必要がある場合があり、スキー場経営の足枷になっているそうです。
これも日本の行政機構の非効率さの例ですね。
この点、アサマ2000の営業認可を長野県側に集約しているとすれば、それは
合理的な行政だと評価出来ます。
まぁ、事実関係は私の勝手な推測ですが。

一般論ですが、行政機関には非効率な三セク経営や許認可ルールの改善を
是非して欲しいものです。

尚、当ブログを書く過程でネット検索していると、スキー場での怪我において
ドクターヘリが活躍している旨の記事が目に止まりました。
広域医療行政の充実は、いちスキーヤーとしても安心感があり、ありがたい
ことです。

この山奥で怪我したらどうなることやら・・・・・・と想像するだけで絶望的な気分
になる山間地に、多くのスキー場がありますからね。

2014年9月27日御嶽山噴火にともない、佐久医療センターの災害時派遣医療チーム
(DMAT)が対応準備中とのことです。

全景:アサマ2000パーク

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