2020年2月29日土曜日

暖冬2019-20シーズン2月・日本国

天つ風 雲のかよひ路 吹きとぢよ
  乙女の姿 しばしとどめむ

今回取り上げるのは、スキー場の気象です。
日本国内の各地に所在するスキー場の積雪を俯瞰します。

2019-20シーズンの日本は、極めて厳しい暖冬です。
厳しい暖冬??
勿論、一般市民にとっては過ごしやすい冬です。全く厳しく無い。
ですが、スキー場業界とスノースポーツ愛好者には、地獄です。
ある意味厳冬です。そこに雪はあるか?!m9( ゚д゚)
無い!!m9( ゚д゚)
日本のスキー場業界は阿鼻叫喚の様相を呈しています。
日本経済新聞の記事を紹介します。

<引用開始>
この冬(2019年12月~20年2月)は全国的に記録的な暖冬となっている。
気象庁のまとめによると、東日本と西日本の平均気温は平年値を2度前後上回り、
1946年の統計開始以来、最も高温となる見通し。雪も少なく、11月以降の累積
降雪量は北陸地方で平年の1割弱にとどまる。深刻な雪不足から、イベントの中止
やスキー場の倒産も相次いだ。
■記録的な暖冬・少雪
気象庁によると、19年12月1日~20年2月23日の平均気温は平年比で、北日本
(北海道・東北)で1.2度、東日本(関東甲信、北陸、東海)で2.2度、西日本
(近畿、中国、四国、九州)で1.9度、沖縄・奄美地方で1.1度高かった。 記録的
暖冬だった06~07年の冬の平均気温は平年より東日本で1.5度、西日本で1.4度
高く、当時の過去最高を更新したが、この冬はさらに0.5~0.7度上回った。
全国的に雪も少なかった。19年12月1日~20年2月23日の累積降雪量は北日本の
日本海側が平年の44%、東日本の日本海側が同7%、西日本の日本海側は同14%
で、北日本の日本海側と東日本の日本海側は統計開始以来最少だった06~07年
を下回った。
■偏西風蛇行が原因
暖冬の原因とみられるのが上空を流れる偏西風の蛇行だ。気象庁によると、熱帯
の海面水温が平年より高く、上昇気流が活発となっている影響で偏西風が日本付近
で北に蛇行している。寒気が南下しにくい一方、南から暖かい空気が入りやすく、
気温が上がる要因になっているという。 各地で春の到来も早まっている。気象庁
は全国に先駆け、四国で12日に春一番が吹いたと発表した。前年より7日早かった。
関東でも前年より15日早い22日に春一番が吹き、東京都心は同日、18.2度まで
気温が上がった。
<引用終了>

更に、新型コロナウイルスが追い撃ちです。
HBC北海道放送の記事を紹介します。

<引用開始>
小学生の兄弟2人が、新型コロナウイルスに感染した上川の中富良野町。町内や周辺
自治体にも影響が見え始めています。
21日に、小学生2人の感染が判明した中富良野町では、雪不足で営業を見合わせて
いた町内のスキー場が感染の拡大を防ぐため、今シーズンは営業を再開しないこと
を決めました。
<引用終了>

感染経路に関して、疑心暗鬼が広がったようです。
女性セブンの記事を紹介します。

<引用開始>
住民の関心の的は、兄弟がどこで感染したかだ。前述の通り、「雪まつり説」が
流れる。しかし、兄弟の同級生の父親は、こんな話をする。「あの子たちは明るく
て活発で、毎週末、友達らと一緒に地元のスキー場に通っていました。年明けから
何回も行っていて、2月に入ってからは週末に2日連続で行っていた。そこでスキー
をしていた中国人の観光客と接触したのでは?という声もあります」
この父親自身、兄弟の濃厚接触者である。
「あちらの親御さんやほかの保護者と交代で、兄弟をスキー場に連れて行っていま
した。自分の子供たちも一緒です。新型コロナウイルスのことを教えていませんが、
兄弟が学校を休んでいるので、うちの子はうすうす気づいているかもしれません。
不安を煽ったり敏感になりすぎるのも当人たちがかわいそうなので、親としては
どっしり構えていたいですね」(前出・同級生の父親)
苦渋の対応を迫られているのは行政だ。「行政側は、いくつかの感染経路を想定
しています。ウイルス感染者がスキーを楽しんだ際、飲食店や更衣室などで兄弟
に接触した可能性もある。しかしスキー場は観光地でもあり、関係各所に与える
影響が大きい。噂話が独り歩きしないよう、調査が進められています」
(前出・地元紙記者)
富良野保健所担当者は「スキー場が感染源だと特定されていません」と回答した。
<引用終了>

当ブログ記事執筆時点では、北海道での新型コロナウイルス感染拡大が目立ちます。
インフルエンザやコロナ等のウイルスは、低温度・低湿度の方が、感染力が高い
と、私は理解してます。北海道でのウイルス感染拡大は、寒冷地である事が一因
と、私は推測しています。

もし、この私の理解推測が正しければ……
パウダースノーが魅力の北海道のスキー場は、ウイルスにとって好環境です。
一方で、暖冬の今年は、対ウイルス戦との観点では、防戦する医療体制側に有利
と、私は思うのですが……現実は、戦況不利ですな。

さて、一旦、ウイルスの話題を離れましょう。
ハイシーズンの2月下旬の積雪量は、そのシーズンの終盤の営業可能期間を左右
します。営業日数は営業収益に直結しますから、とても重要です。
それなのに、スキー場の積雪が少ない。
これでは、現在なんとか営業してるスキー場も例年通りの営業期間をまっとうする
のは不可能です。

日本国内各地のスキー場の、2020年2月下旬の積雪量と滑走可否を超暖冬の記録
としてまとめておく事にします。

《日本国スキー場の積雪量と滑走可否一覧 2020年2月28日》

北海道 スキー場の積雪情報


スキー場積雪量滑走状況雪質
サホロリゾートスキー場130cm大部分可能粉雪
キロロスノーワールド300cm全面可粉雪
サッポロテイネスキー場260cm全面可粉雪
ニセコアンヌプリ国際スキー場180cm全面可粉雪
ニセコマウンテンリゾート グランヒラフ290cm全面可粉雪
マウントレースイスキー場110cm大部分可能圧雪
大雪山黒岳スキー場320cm全面可粉雪
中山峠スキー場-一時閉鎖
富良野スキー場215cm全面可圧雪
札幌国際スキー場300cm全面可粉雪
函館七飯スノーパーク110cm全面可圧雪
星野リゾート トマムスキー場144cm全面可締り雪
ニセコHANAZONOリゾート205cm全面可粉雪
札幌藻岩山スキー場85cm全面可粉雪
ルスツリゾートスキー場190cm全面可圧雪
ニセコビレッジスキーリゾート190cm全面可粉雪
カルルス温泉 サンライバスキー場75cm全面可圧雪
スノークルーズ・オーンズ 50cm全面可圧雪

東北 スキー場の積雪情報


スキー場積雪量滑走状況雪質
猪苗代スキー場40cm一部滑走可圧雪
沼尻スキー場45cm一部滑走可圧雪
青森スプリング・スキーリゾート80cm大部分可能圧雪
箕輪スキー場130cm一部滑走可圧雪
蔵王温泉スキー場120cm大部分可能圧雪
会津高原南郷スキー場60cm一部滑走可圧雪
太平山スキー場オーパス25cm一部滑走可圧雪
宮城蔵王すみかわスノーパーク90cm全面可圧雪
星野リゾート アルツ磐梯スキー場140cm大部分可能圧雪
網張温泉スキー場145cm全面可圧雪
会津高原たかつえスキー場75cm一部滑走可圧雪
秋田八幡平スキー場-定休日
裏磐梯スキー場70cm全面可圧雪
夏油高原スキー場290cm全面可圧雪
黒伏高原スノーパーク ジャングル・ジャングル105cm全面可圧雪
たざわ湖スキー場110cm大部分可能圧雪
モヤヒルズスキー場35cm大部分可能圧雪
Asahi自然観スノーパーク90cm全面可圧雪
鳥海高原矢島スキー場45cm全面可圧雪
安比高原スキー場210cm全面可圧雪
やまがた赤倉温泉スキー場35cm一部滑走可圧雪
雫石スキー場130cm全面可圧雪
岩手高原スノーパーク140cm全面可圧雪
星野リゾート 猫魔スキー場160cm全面可粉雪
猪苗代リゾートスキー場30cm大部分可能圧雪
グランデコスノーリゾート170cm全面可圧雪
天元台高原スキー場200cm全面可粉雪
阿仁スキー場215cm全面可締り雪
みやぎ蔵王えぼしスキー場100cm大部分可能圧雪
米沢スキー場-今季営業終了
湯殿山スキー場70cm大部分可能圧雪
あだたら高原スキー場60cm大部分可能圧雪

関東 スキー場の積雪情報


スキー場積雪量滑走状況雪質
オグナほたかスキー場90cm大部分可能圧雪
谷川岳天神平スキー場200cm全面可圧雪
草津国際スキー場90cm大部分可能圧雪
スノーパーク尾瀬戸倉スキー場130cm全面可圧雪
万座温泉スキー場150cm全面可粉雪
水上宝台樹スキー場100cm全面可圧雪
川場スキー場240cm全面可粉雪
水上高原スキーリゾート105cm全面可湿雪
マウントジーンズ那須70cm大部分可能圧雪
ホワイトバレースキー場50cm一部滑走可圧雪
かたしな高原スキー場90cm大部分可能圧雪
ハンターマウンテン塩原120cm全面可圧雪
たんばらスキーパーク230cm全面可圧雪
パルコール嬬恋スキーリゾート130cm全面可圧雪
鹿沢スノーエリア120cm全面可圧雪
奥利根スノーパーク70cm全面可圧雪
エーデルワイススキーリゾート70cm大部分可能圧雪
ノルン水上スキー場90cm全面可圧雪
ホワイトワールド尾瀬岩鞍スキー場100cm大部分可能圧雪
丸沼高原スキー場250cm全面可圧雪

甲信越 スキー場の積雪情報


スキー場積雪量滑走状況雪質
ニノックススノーパーク40cm一部滑走可圧雪
いいづなリゾート75cm全面可圧雪
志賀高原 渋峠スキー場200cm全面可圧雪
キューピットバレイスキー場280cm大部分可能圧雪
車山高原スキー場90cm全面可圧雪
ムイカスノーリゾート120cm大部分可能圧雪
赤倉観光リゾートスキー場230cm全面可粉雪
ロッテ アライリゾート315cm大部分可能締り雪
さかえ倶楽部スキー場100cm全面可締り雪
六日町八海山スキー場170cm大部分可能圧雪
上越国際スキー場120cm一部滑走可圧雪
湯の丸スキー場90cm全面可圧雪
かぐらスキー場220cm全面可粉雪
戸隠スキー場135cm大部分可能圧雪
アサマ2000パークスキー場90cm全面可圧雪
白馬さのさかスキー場60cm大部分可能圧雪
シャトレーゼスキーリゾート八ヶ岳80cm全面可圧雪
軽井沢プリンスホテルスキー場100cm全面可人工雪
シャルマン火打スキー場270cm全面可粉雪
志賀高原 横手山スキー場200cm全面可圧雪
X-JAM高井富士スキー場70cm全面可圧雪
カムイみさかスキー場70cm全面可圧雪
白樺湖ロイヤルヒルスキー場60cm全面可圧雪
志賀高原 焼額山スキー場160cm全面可圧雪
佐久スキーガーデンパラダ60cm大部分可能人工雪
Mt.乗鞍スノーリゾート150cm大部分可能圧雪
奥志賀高原スキー場190cm全面可圧雪
池の平温泉スキー場120cm全面可圧雪
ヘブンスそのはら SNOW WORLD85cm全面可圧雪
湯沢高原スキー場120cm全面可圧雪
志賀高原 寺小屋、高天ヶ原、一の瀬スキー場170cm全面可圧雪
菅平高原スノーリゾート85cm全面可粉雪
よませ温泉スキー場70cm全面可圧雪
ガーラ湯沢スキー場180cm大部分可能粉雪
黒姫高原スノーパーク45cm大部分可能圧雪
タングラムスキーサーカス65cm全面可圧雪
妙高杉ノ原スキー場135cm全面可粉雪
竜王スキーパーク185cm大部分可能圧雪
白馬八方尾根スキー場220cm大部分可能粉雪
舞子スノーリゾート130cm全面可圧雪
木島平スキー場90cm大部分可能圧雪
神立スノーリゾート140cm全面可圧雪
小海リエックス・スキーバレー75cm大部分可能圧雪
きそふくしまスキー場100cm全面可圧雪
エコーバレースキー場80cm全面可人工雪
関温泉スキー場350cm大部分可能粉雪
志賀高原 ジャイアント、西館山スキー場160cm全面可圧雪
栂池高原スキー場214cm全面可圧雪
湯沢中里スノーリゾート75cm全面可圧雪
ピラタス蓼科スノーリゾート100cm全面可圧雪
八千穂高原スキー場80cm全面可圧雪
志賀高原 発哺ブナ平、東館山スキー場160cm全面可圧雪
白馬岩岳スノーフィールド125cm大部分可能圧雪
Hakuba47 ウィンタースポーツパーク195cm全面可粉雪
富士見パノラマリゾートスキー場130cm全面可圧雪
苗場スキー場100cm大部分可能圧雪
白馬五竜スキー場195cm大部分可能粉雪
白馬コルチナスキー場170cm大部分可能圧雪
野麦峠スキー場100cm大部分可能圧雪
岩原スキー場95cm全面可圧雪
志賀高原 木戸池、熊の湯スキー場180cm全面可圧雪
野沢温泉スキー場240cm全面可粉雪
平谷高原スキー場40cm大部分可能圧雪
NASPAスキーガーデン105cm大部分可能圧雪
中央道 伊那スキーリゾート60cm全面可圧雪
おんたけ2240スキー場150cm全面可圧雪
糸魚川シーサイドバレースキー場-今季営業終了
開田高原マイアスキー場150cm全面可圧雪
鹿島槍スキー場100cm全面可圧雪
斑尾高原スキー場130cm全面可圧雪
奥只見丸山スキー場-一時閉鎖
志賀高原 サンバレー、丸池、蓮池スキー場100cm全面可圧雪
赤倉温泉スキー場230cm全面可圧雪
戸狩温泉スキー場110cm全面可圧雪

北陸 スキー場の積雪情報


スキー場積雪量滑走状況雪質
新保ファミリースキー場-今季営業終了
スキージャム勝山90cm一部滑走可圧雪
たいらスキー場50cm大部分可能圧雪
立山山麓極楽坂スキー場120cm一部滑走可圧雪
今庄365スキー場-今季営業終了
白山一里野温泉スキー場120cm一部滑走可圧雪
白山セイモアスキー場-一時閉鎖
イオックスアローザスキー場-一時閉鎖
福井和泉スキー場-一時閉鎖
立山山麓らいちょうバレースキー場120cm一部滑走可圧雪

東海 スキー場の積雪情報


スキー場積雪量滑走状況雪質
ひるがの高原スキー場40cm一部滑走可人工雪
飛騨高山スキー場40cm一部滑走可圧雪
鷲ヶ岳スキー場90cm大部分可能圧雪
モンデウス飛騨位山スノーパーク-今季営業終了
めいほうスキー場90cm大部分可能圧雪
ホワイトピアたかす80cm大部分可能圧雪
スノーウェーブパーク白鳥高原100cm全面可圧雪
ダイナランド90cm一部滑走可圧雪
ほおのき平スキー場70cm大部分可能圧雪
ウイングヒルズ白鳥リゾート60cm一部滑走可圧雪
フジヤマスノーリゾート イエティ70cm全面可圧雪
高鷲スノーパーク120cm全面可圧雪

近畿 スキー場の積雪情報


スキー場積雪量滑走状況雪質
ばんしゅう戸倉スノーパーク-今季営業終了
ハチ北高原スキー場55cm大部分可能圧雪
ハイパーボウル東鉢スキー場-今季営業終了
六甲山スノーパーク60cm一部滑走可人工雪
箱館山スキー場50cm一部滑走可圧雪
奥神鍋スキー場40cm一部滑走可圧雪
スカイバレイスキー場50cm一部滑走可圧雪
国境高原スノーパーク-今季営業終了
若杉高原おおやスキー場-今季営業終了
ハチ高原スキー場55cm大部分可能圧雪
グランスノー奥伊吹70cm大部分可能圧雪
神鍋高原 アップかんなべスキー場-今季営業終了

中国 スキー場の積雪情報


スキー場積雪量滑走状況雪質
芸北国際スキー場-今季営業終了
スノーリゾート猫山-今季営業終了
琴引フォレストパークスキー場30cm一部滑走可圧雪
瑞穂ハイランドスキー場40cm一部滑走可圧雪
わかさ氷ノ山スキー場20cm一部滑走可圧雪
女鹿平温泉めがひらスキー場40cm一部滑走可圧雪
だいせんホワイトリゾート15cm一部滑走可圧雪

四国 スキー場の積雪情報


スキー場積雪量滑走状況雪質
井川スキー場 腕山30cm一部滑走可人工雪
久万スキーランド30cm全面可圧雪

九州 スキー場の積雪情報


スキー場積雪量滑走状況雪質
五ヶ瀬ハイランドスキー場40cm大部分可能湿雪
九重スキー場25cm一部滑走可人工雪
天山リゾートスキー場10cm一部滑走可圧雪
    (参考:スノーウェイ:全国のスキー場・ゲレンデの積雪情報)


早々に今季営業終了を決定したスキー場が多数あります。
テレ朝newsの記事を紹介します。

<引用開始>
新型コロナウイルスと暖冬。ダブルパンチをくらったスキー場は悲鳴を上げて
います。赤字続きで苦渋の決断をしたスキー場もありました。
そうと知らなければスキー場には見えない山の斜面。そして、新型コロナウイルス。
これら、今年特有の2つの事情がスキー場を苦しめています。
山形県米沢市の小野川温泉スキー場は雪不足で開店休業状態。リフトも手持ちぶさた
です。スキー場関係者:「今シーズンは(リフトの営業)ゼロ。まだ1回も乗せて
いません」この取材以降もスキー客を1人も迎えることなく、21日に今シーズンの
営業を終了。長野市の飯綱高原スキー場では、今月中旬になってやっと本格的な
積雪。実は、このスキー場は今シーズンいっぱいの閉鎖が決まっていました。
最後のシーズンにもかかわらず、暖冬はお構いなし。本来なら営業最終日は来月
15日。しかし、今月16日に1カ月早く営業を終えました。
そして、暖冬に追い打ちを掛けるような事態が…。長野県の白馬八方尾根スキー場
では雪不足でこれまで一度も全面滑走ができていないなか、新型コロナウイルス
の対策にも追われています。建物の入り口には消毒液のボトル。アジア地域から
の客足にも影響が出ているといいます。
<引用終了>

スキー場経営に関する、私の心配は現実となりました。
雁が原スキー場とアサヒテングストンスノーパークは、破産しました。
もともと今季限りで廃業が決まっていた飯綱高原スキー場も、早々に2月16日迄で
営業断念に追い込まれ、有終の美を飾る事すら許されませんでした。

大曲ファミリースキー場、協和スキー場、藤里町営スキー場、小野川温泉スキー場、
三川温泉スキー場、大湯温泉スキー場、糸魚川シーサイドバレー、となみ夢の平
スキー場、飛騨かわいスキー場、揖斐高原スキー場、国見岳スキー場等は、早々に
営業断念しました。
今季は1日も営業できませんでした。開業以来初との注釈が軒並み付く惨状です。

尚、未だに営業を断念してないが、今季1日も営業できていないスキー場も、多数
あります。

那須温泉ファミリースキー場はソリ遊び営業、峰の原高原スキー場は雪上運動会を
したものの、両方とも本来のスキー滑走営業は1日もできませんでした。

みやぎ蔵王七ケ宿スキー場は4日、大台スキー場は5日、天栄スキー場は10日、
おじろスキー場は20日という、短期間営業日数で今季を終了しました。
舟山スノーリゾートアルコピア、モンデウス飛騨位山スノーパークも2月24日迄で
早々に今季営業を終了しました。

いやはや、地獄絵図ですな……いかに厳しい暖冬かを実感できます。
私のように無力な個人客は、只々、心のなかで雪乞いするばかり……
大手スキー場のみならず、ICSの導入検討は全スキー場の課題とすべき状況と言い
たくもなりますが、それは非現実的……
神戸新聞NEXTの記事を紹介します。

<引用開始>
雪不足を受け、兵庫県香美町小代区大谷のおじろスキー場は24日で今季の営業を
終了した。2日のオープン後、営業は20日間で、入場者は9976人。同町観光商工課
によると、05年の同町発足以降では最短期間、最少人数という。
天然雪で運営しており、来季以降も人工造雪機や降雪機の購入は高額なことから
検討しないという。黒厚子富義支配人は「降雪なくしてスキー場の経営は成り
立たない」と話した。
<引用終了>

営業断念スキー場の中には、廃業候補が潜んでることが、容易に想像できます。

暖冬と新型ウィルスに翻弄されるスキー場とスキーヤー……
ウィルス感染者が発症せず、営業断念スキー場が廃業しない事を祈りますが……
暖冬と新型ウィルスで、社会全体の経済が混乱してる事を考慮すれば……
根拠なき楽観は滑稽です。

事ここに至っては、我々は、ある程度の被害を前提にした、覚悟が必要です。

全景:日本のスキー場


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