2019年3月31日日曜日

スイス村スキー場・日本国京都府

今回取り上げるスキー場は、スイス村スキー場です。
日本国京都府京丹後市弥栄町に位置します。

オーナーは京丹後市で、指定管理者としてスイス村管理組合が運営しています。
ですが、2018-19シーズンは営業出来無かったようです。
京都新聞の記事を一部紹介します。

<引用開始>
西日本を中心に暖冬の今冬、雪深いとされる京都府北部の丹後半島ではほとんど
降雪がない状況が続いている。京都地方気象台によると、降雪は平年のわずか
1、2%しかない。
除雪費や交通事故が減少した一方で、府北部唯一のスイス村スキー場(京丹後市
弥栄町)は開業できないまま今季の営業終了を決めた。「こんなに降らない年は
生まれて初めて」と住民らが口をそろえる。
気象庁のデータによると、今季観測された降雪は市街地の京丹後市峰山町で12月
30日、1月26日、2月11日の3日のみ。降雪の合計は平年値で12月は43センチ、
1月で112センチだが、今季は12、1、2月ともそれぞれ1センチしか降っていない。
大雪だった昨年2月は合計151センチで、最大83センチの深さまで積もった。
<中略>
京丹後市では除雪車の出動はこれまで11日で、昨年の56日を大幅に下回る。
山間部が中心で市街地での出動はほぼないという。除雪費も昨年7億2800万円
かかったが、今年は大幅に下回る見込みだ。京丹後署によると、凍結などの
スリップ事故は昨季の12~2月は184件あったが、今季は19件にとどまる。
<中略>
一方で、ウインタースポーツへの影響は深刻だ。スイス村スキー場のゲレンデでは
1月中旬の積雪40センチが最高で、営業可能の60センチに至らず、今月25日に今季
の営業を断念。1984年の開設以来初めてとなる営業できずにシーズンを終えた。
丹後の小学校19校が予定していたスキー教室や、団体ツアー、個人の宿泊客も
キャンセルが相次ぎ、経済損失は2千万円を超えるという。大江俊太郎社長(65)
は「他のスキー場に客が流れたので、来年以降、利用者が減るのが怖い。一般の
方々は雪が降らなくて生活しやすいが、われわれにとっては災害だ」と話した。
<引用終了>

2018-19シーズンのスキー場営業断念で、赤字拡大との事です。
併設ホテル収入は例年水準の2割程度に、激減しました。
リフト点検などの事前準備費約2000万円が、そのまま負債です。
「スキー場自体の存続が危ぶまれる」と、大江社長は言ってます。

でも実はこのスキー場、暖冬云々以前に、経営ヤバイ感バリバリなんです………
スイス村管理組合は、従業員5名だけみたいだし………
(〃^ー^〃)公式HPの作りは、素人そのものだし………
公式ブログの最終更新日は、2014年4月27日だし………
スノーマシンを設置維持できる資本蓄積など、皆無でしょうし………
「スイス村スキーリゾート」と、中途半端に思い付きで自称するし………

まぁ、今更何をか言わんやですわな。(´・ω・`)

さて、スイス村スキー場、如何でしょう。
標高差約152m、最長滑走距離約1.3km、コース面積約20haです。

温暖な西日本でのスキー場経営上、標高は積雪維持の観点で重要です。
が、スイス村スキー場山頂標高は、683mにとどまります。

記事にもある通り、世間一般には、暖冬は歓迎される面が多々有るので………
暖冬で窮地に立つスキー場経営に対し、世間からは同情を得られません。
(´・ω・`) 辛いですな。

(。・ω・)ノ゙ でもでも、一応は京都府最大のスキー場。その生き残りを祈ります。


追伸
(〃^ー^〃) ぐりぐりももんがさん
当ブログ記事にコメントいただき、ありがとうございます。m(_ _)m

貴殿ブログでの、西日本スキー場漫遊記、楽しく拝読してます。ヽ( =´▽`=)ノ
ボトム標高を稼ぐ登行リフト方式は、西日本の特徴ですね。(〃^ー^〃)
ご指摘の通り、道路に雪が無い西日本は、スキー場への行き来の運転は気楽で
私も大いに助かっています。

個人的には、比良やハチ北等の西日本スキー場にて
「さあ、別世界だ!!スキーだ!!」と
登行リフト搭乗中に、情緒的高揚感を味わった記憶が有ります。

もっとも、びわ湖バレイの卵ゴンドラ時代の長蛇の登行待ち行列に関しては
情緒もヘッタクレも在りゃしませんで、単なる苦行でしたが………
駐車場とゲレンデが分断され、マイカーを滑走中の荷物置き場に出来ないのも
登行リフト方式の困りものではあります………(´・ω・`)

何れにせよ………肝心のゲレンデに雪が無い程の暖冬となると………
西日本在住スキーヤーとしては  ┓(;´_`)┏ お手上げです。

全景:スイス村スキー場

拡大 斜面 公式 天気

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1 件のコメント:

  1. 万場高原や奥神鍋のゲレンデボトム標高が五百メーターないので、今年は雪が積もったと思います。
    二月の中旬にわざわざ滑りに行って見てそう思いました。残るとしたら、ゲレンデが小さいので魅力に乏しく、集客が見込めないのかもしれない。思うに但馬丹波地方のゲレンデは、ボトムで標高が700くらいあると三月までは営業できるような気がします。

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