2014年4月26日土曜日

Paradiski・フランス共和国オート=サヴォワ県

今回取り上げるスキー場は、Paradiski(パラディスキー)です。
フランス共和国オート=サヴォワ(Haute-Savoie)県に位置します。
オーナーはCompagnie des Alpesです。

楽園スキー(Paradise Ski)を略してParadiskiって事のようですね。
日本同様に非英語圏のフランスでも、独自英語が氾濫してるのでしょうか?
非英語圏だろうが英語圏だろうが、普通に世界中で造語が大量生産され
てるんでしょうけどね。
「モグラーは和製英語だ!」と、目くじらを立てる必要も無いかも。

映画『舟を編む』によれば、辞書作りは言葉集めが重要とのこと。
言葉は常に生まれ、その意味は変化し続けるからです。
この言葉集め作業を「用例採集」と言うそうです。
「モグラー」も用例採集され、新版の辞書に記載される日を待っている?
現状のモーグルの普及状況では、辞書に採用されるのは厳しいですね。

さて、本題のParadiskiに話を戻します。
Paradiskiは、Les Arcs(レザルク)、La Plagne(ラプラーニュ)の主に2つの
スキー場によって構成されています。詳細に構成エリアを定義する場合
Peisey-Vallandry(ペイジー・ヴァランドリ)、Champagny(シャンパニー)の
2つを加えて、4つのエリアから成ると表現されます。

複数の大規模スキー場を繋げ、ひとつの超大規模スキーリゾートとする。
その総称をParadiskiとしている、という理解で正しいと思います。

近隣には、これ又大規模で世界的に有名なスキーリゾートが在ります。
ひとつは、Les Trois Vallées (Courchevel, Meribel, Val Thorens等).です。
もう一つは、Espace Killy (Val d'IsèreとTignes)です。

Paradiskiのリフト1週間券でLes Trois ValléesやEspace Killyでの1日滑走
を選択可能だそうです。
う~ん、嬉しいサービスなのでしょうか?
Paradiskiだけでも、1週間で滑り尽くすの難しそうですが?
勿論、リフト券は期間やエリアに応じ、色々な種類が販売されています。

ところで、ParadiskiとEspace KillyやLes Trois Valléesをひとつに繋げて
世界最大のスキーリゾートを造る計画が有ったそうです。
この壮大な計画は、Vanoise国立公園の制定により、断念されました。
自然環境保護の名目で、横槍が入ったようですね。
実現してたら凄すぎて、其れは其れで笑っちゃいますけどね。

何れにせよ、欧州スキー場の規模は桁違いです。
急峻な山岳の山頂まで滑走可能とするだけでも凄いですが、山と山を
繋げるのは当たり前という発想です。

これ程の超大規模になると、1回や2回訪れただけでは、規模に圧倒
されて、ゲレンデ云々等よく分からないかもと思いました。

或いは、「細かい事なんてどうでもいいや」って気分になるのかも。
狭いスキー場で「あの急斜面が~」「あのコブのラインが~」とか言って
細かく拘るのは、島国スキーヤー故の気質かもしれませんね。

大混雑の狭いゲレンデで他人の存在が目障りに感じてしまう環境と
広大なゲレンデで他人の存在に安堵を感じる環境では、自ずとそこで
滑る人の気質も変ってくると思います。

一応、滑走体験記を読もうと、複数のブログを当たってみました。
ですが、未訪問で他人の体験記漁ってみただけでは、正直想像が全く
つきません。そらそうですよね。ケタ違いの規模ですもの。

さて、Paradiski、如何でしょう。
総滑走距離約425km、最長滑走距離約10km、標高差約2.1kmです。

242のコースがあり、内5つはナイター滑走が可能です。
157のリフト施設はケーブルカーやゴンドラ、チェアリフト、サーフィスリフト
と多種多様です。人工降雪用のキャノンが626機あります。

フリー系も充実しています。
スノーパークが8、ハーフパイプが2、氷河が2箇所、あります。

ハイクでアクセスする、広大で急峻なオフピステも滑走可能です。
ファーストトラック滑走も体験出来ます。

クロスカントリーは総延長約153kmです。
バイアスロンも体験出来ます。

ソリ専用コースが2つあります。
19のカーブの有る約1.5kmのコースを、プロが操縦するボブスレーで滑走体験
する事も出来ます。

子供の保育施設やスキー教室も充実しているそうです。
家族連れ客への対応も、抜かり無いです。

サービスの為のハードもソフトも、全て充実してます。感心するばかりです。

このスキー場を経営するCompagnie des Alpesとマックアースは資本業務
提携をしています。

マックアースの社長と大勢のスタッフがこのスキー場を視察しているようです。
単純な私は、「仕事で海外スキーなんて、羨ましい~」って感想です。

ですが、社長のブログによると、冬季営業後の社員の慰安旅行って訳でもなく
本来の意味での視察旅行っぽいですね。
それでも羨ましいですが、選抜された社員はある意味責任重大ですね。
さてさて、日本のスキー場経営に活かせるネタは見つかるかな?

全景:Paradiski

拡大 斜面 公式 天気(Les Arcs) 天気(La Plagne)

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2014年4月20日日曜日

Hakuba47 WINTER SPORTS PARK・日本国長野県

今回取り上げるスキー場は、Hakuba47 WINTER SPORTS PARKです。
日本国長野県に位置します。
オーナーはWarburg Pincus Japan Ltd.です。
運営は(株)白馬フォーティセブンです。

ここ数年、春スキーで訪れるのが恒例となっています。
山麓で日本各地から来場した車を見ると、ちょっと連帯感が湧きます。
中にはよく整理された本格車中泊仕様の車も有り、惚れ惚れします。
まぁ、私はお決まりの宿があるので、白馬で車中泊はしないのですが。

標高は八方より遥かに低いのですが、北斜面なので意外に積雪が良く
黄金週間でも山麓迄滑走可能なシーズンも有ります。

遠方のスキー友と合流し、シーズンの最後を飾る舞台として、個人的に
お気に入りのスキー場です。

パークに定評があリます。映画『銀色のシーズン』にも登場しましたね。
私、友人と映画館で観ました。スキー映画を応援する意味も込めて。
邦画『私スキ』や海外フリースキー系フィルムと比較して、悪く言う意見を
ネットで見掛けますが、私はこれはこれでアリだと、楽しく鑑賞しました。

但し、スキー映画ともスポーツ映画とも、監督は思って無いです。
挫折からの克己、孤立からの和解に話の焦点が当ってるので、爽快感
やカタストロフィを期待すると、裏切られます。ご用心ご用心。

正直『銀色のシーズン』を受入れた私も、次にスキーが映画で取り上げ
られる時は、単純爽快なアクション娯楽、もしくはクールだけど実は熱い
スポ根路線の物語を期待します。

松本大洋の『ピンポン』みたいなスキー映画、観たいな!レッツ・スポ根!

さて、脱線脱線・・・・・・
Hakuba47のパークに話を戻しましょう。良い道場です!レッツ・スポ根!

ハーフパイプ、実際入ってみると、見た目より大きいです。
滑り応えある高さで満足です。壁面の荒れが怖かったですが、春だから
仕方無いですね。

小中キッカー、良い形で飛び易いと思います。ランディングの幅が多少
狭いかな。大キッカーは分かりません。私は未経験です。
以前友人は、飛び易いと言ってました。

決してパークは広く無いです。
其処にぎっしりアイテムが設置されています。
アイテムの間隔が少し狭いのが、気になるかも。
自身が高速で流したり、他人が途中で滞留してると、注意が必要です。

アイテムが豊富で、リフトで回し易く、他人のトライを観察し易い。
結論としては、とても良いパークです。

標高差を活かした急斜面区間もある、R1、R2での高速滑降が極上です。
独特のダイブする感覚は、八方のリーゼンスラロームより好みです。
R1全体を高速クワッドリフトで回せれば更に良いと思うのですが・・・
R1を何度も滑れる程の体力が私に有る?と自問すると、沈黙です・・・

R3、白馬の宝の一つでしょう。
以前此処で見た、日本モーグルナショナルチームの滑りは凄かった!
R3でエアーとか・・・・・・ありえない・・・・・・

R3に滑り込む時の胸の高まりは、最高です。
身の危険を感じる程のドキドキは、スキー人生への良いスパイスです。
たとえ滑りこなせ無くても。

で、2014年4月中旬某日のR3は、例年より斜度が緩く、私は感じました。
「んな訳無い!」と、友人に速攻で否定されましたが・・・・・・
当日ちょっとだけ調子よくて、私自身の気分が乗ってたのかも?

で、その日2回目のR3滑走で、激しく転倒し、肩を痛打!
直後、血の気が引き、目を開いてるのに、視界がどんどん暗くなり・・・
向かいの八方と遠景の北アルプスの山並がネガフィルムの様に・・・

「白馬」じゃなく「黒馬」だなと、思いました。
人生終わる!?と思いました。

当日その後も、翌日の八方でも、肩の激痛は治まらず、結局滑走予定
をキャンセルして、私の2013-14シーズンは幕を閉じました。

まぁ、シーズン最終盤の怪我なのが、不幸中の幸いですね。
又、熱い冬は来るぜ!


んで、又、熱い冬が来て春がきました。追記します。
2014-15シーズンの春スキー、概ね良かったのですが、1つ気になる事が・・・
朝一のルート2の雪面が荒れたアイスバーンでした!!
シャバ雪がそのまま凍った斜面!!
滑れたもんじゃ無い!!誰も滑ってない!!
2013-14シーズンはビシッと整備され、最高の斜面状態だったのに・・・・・・
コスト削減ですかね・・・・・・残念です!!m9( ゚д゚)

さてさて~又追記します。
2015-16シーズンの総仕上げ滑走も、ここHakuba47と八方でした。
暖冬を象徴するような、土の露出状況でした。
雪不足の為、途中でコースクローズするかもしれないとスタッフに警告されました。
結局終日滑走可能でしたが、この日がHakuba47のシーズン最終営業日となりました。
極悪コンディションで、下山ゴンドラ駅まで少し板を外して、泥の上を歩きました。
そんな日に滑った僕らは、運が悪いのか?
まぁ、最後に滑れて運が良かったと、前向きに考えましょう!( ^_^)人(^_^ )

更に追記です。
2016-17シーズンイン直前、ここHakuba47のパークがロケ地と思われる動画が
ネットで話題になっていました。
赤備えの武者は真田の『幸村』か!井伊の『ひこにゃん』か!
カッコイイ~!!
気分が盛り上がりますね!!

動画:カップヌードルCM 『7 SAMURAI 篇』 120秒


動画:カップヌードルCM 『SKI 篇』 30秒



さて、Hakuba47 WINTER SPORTS PARK、如何でしょう。
最長滑走距離約6.4km、標高差約794m、コース面積約32haです。

2002年4月、運営会社の(株)中京テレビリゾート企画が中京テレビから
独立して、(株)白馬フォーティセブンとなりました。
2007年11月、資金の確保を目的に自社全株式をウォーバーグ・ピンカス
の日本法人に売却しました。
因みにウォーバーグ・ピンカスは、日興アセットマネジメント(株)にも出資
しています。

ウォーバーグ・ピンカスは、ニューヨークに拠点を置く投資会社です。
米国前財務長官ティモシー・ガイトナーが、2014年3月、社長に就任しま
した。マネージング・ディレクターも兼ねての就任です。
巨額の報酬に見合う実績を、新任の経営者は期待されるものです。
ひょっとして、Hakuba47の扱いに何か影響有ったりして?

そもそもウォーバーグ・ピンカスが所有してから、利用客が実感できる
設備投資って実施されてるのでしょうか?
所有当時の記事では、積極的設備投資を謳っていた筈ですが?


追伸
(〃^ー^〃)当ブログ記事にコメントいただき、ありがとうございます。
言及しませんでしたが、五竜との接続もこのスキー場の魅力ですよね。
五竜方面へ私も毎回滑り込み、エリア全体の壮大さも楽しんでます。

全景:Hakuba47 WINTER SPORTS PARK

拡大 斜面 公式 天気

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2014年4月2日水曜日

奥只見丸山スキー場・日本国新潟県

今回取り上げるスキー場は、日本国新潟県の奥只見丸山スキー場です。
オーナーは奥只見観光(株)です。

春スキーで有名なスキー場で、本格営業は4月です。
初冬にも営業しますが、厳冬期は豪雪の為に一旦休業しています。

その豪雪故に、春にも充分な積雪を維持しています。
2013-14シーズン春営業は3月27日より開始しました。
そして、5月11日の予定だった営業終了日を、18日に延長するとのことです。

公式HPでもスノーパークに力を入れている事が窺えます。
メインパーク・ステップアップパーク・ハーフパイプを常設します。
ブナ平Bコースにクロスコースも設置されるそうです。

ネット掲示板でもパークの評判は良いですね。
但し、ヘナチョコの私に此処のパークは、スペックも客層も若干上級過ぎる
ような印象を感じました。
ネットで情報を漁ってみた印象に過ぎませんが・・・・・・

ですが、仮にパークが難し過ぎても、4つのゲレンデと10のコースがあり
変化に富んだ斜面構成とのことなので、楽しめそうかな。
山頂のエキスパート、丸山Aのコブ斜面等、面白そうです。

さて、奥只見丸山スキー場、如何でしょう。
最長滑走距離約4km、標高差約507m、コース面積約36haです。

フリー系大会を催し、遠方からスキーヤー、ボーダーが多数訪れるそうです。
スノースポーツを盛り上げる企画、良いですね。


追伸
(〃^ー^〃)当ブログ記事にコメントいただき、ありがとうございます。
私もスキー関連のブログを探して、読んでみるの好きです。
知らず知らず、私もあなたのブログを読んでるかもしれませんね。

リフト券の紹介記事ですか。面白そう!
使用済みリフト券って、戦闘機乗りの撃墜マークって感じの戦利品ですよね。
大袈裟かな~
近年はめっきり紙のリフト券が減って、ちょっと残念ですね。

全景:奥只見丸山スキー場

拡大 斜面 公式 天気

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