2018年1月31日水曜日

日本映画・日本国

滝の音は 絶えて久しく なりぬれど
  名こそ流れて なほ聞えけれ

今回取り上げるのは、日本映画です。
日本に纏わるスキーに絡めた映画話です。

このテーマを今回のブログ投稿で選んだ理由、それは、今シーズンの……
JR東日本のテレビCMなのです!!Σ( ̄□ ̄;)
ORICON NEWSの記事を紹介します。

<引用開始>
JR東日本グループは5日、今シーズンの『JR SKISKI』キャンペーンについて、
“JR東日本発足30周年”と映画『私をスキーに連れてって』(1987)公開30周年
の特別企画として実施することを発表。テレビCMやWEBプロモーションなどは、
同映画に出演した女優・原田知世(50)と俳優の三上博史(55)を起用し展開
していく。
スノーレジャーブーム再燃を目指し、毎年この時期に、若年層をターゲットにした
キャンペーンをスタートさせる同社。過去のCMシリーズでは、本田翼(25)、
川口春奈(22)、広瀬すず(19)など人気の若手女優らを抜てきし、ゲレンデを
舞台に甘酸っぱい青春ストーリーが恒例となっていたが、今年は“30周年”の特別
企画として実施する。
キャッチコピーは「私を新幹線でスキーに連れてって」。広告展開するポスター
などは、映画に出演した当時の原田と三上が描かれたイラストを使用し、CM映像
も、映画のシーンを活用しながら、松任谷由実が歌う「BLIZZARD」が本編を盛り
上げる。
同社は「YouTubeなどのWEB プロモーションを充実させ『私をスキーに連れてっ
て』を知っている世代にも、知らない世代にも、スノーレジャーの楽しさを感じ
られる情報を効果的に発信します」としている。
<引用終了>

『私をスキーに連れてって』(1987)公開30周年……(´・_・`)
女優・原田知世(50)と俳優の三上博史(55)……(´・_・`)
(((;゚д゚)))うへぇぇぇ~~~、もう、そんなに経つのか!!

私の世代でこの映画と時代の洗礼を受けてない人、多分いません。
私自身は父の影響で、子供の頃からスキーをしていたのですが、何やら世の中が
一斉にスキーに熱狂してきたなぁ~~と、当時圧倒されました。
今にして思うと、絶対スキーをやるタイプじゃない多数の友人達と、あちこちの
スキー場へ出かけました。

今、その当時の友人でスキーを続けてるのは、一人のみ……(´・_・`)
まぁ、ブームってのは、そんなものm9( ゚д゚)

当時のスキーブーム、後にスキーバブルと呼ばれた時期を確認しておきましょう。
平成27年の国土交通省観光庁作成資料『スキー場及び索道の現況』を引用します。

《特殊索道の旅客収入と輸送人数》

映画『私をスキーに連れてって』公開は、1987年11月21日です。
索道の旅客収入と輸送人数は、1986年の落ち込みに反し、1987年は上昇トレンド
に戻ってます。
これが、気候の寒暖によるのか?『私スキ』効果なのか?別の何かの影響か?
理由は定かで無いですが……
1988年~1990年の急激な上昇、1991年~1992年の堅調な上昇については
『私スキ』効果と見るのが妥当で、この映画がスキーブームを決定付けた証左と
言ってよいでしょう。(〃^ー^〃)

索道の旅客収入も輸送人数も、1992年~1995年がピークです。
『雪のコンチェルト』『ゲレンデがとけるほど恋したい』は、公開年を考慮すると
ブームだから制作された映画の域を越えません。m9( ゚д゚)

さて、『私スキ』『雪コン』『ゲレとけ』以外にも、スキー映画はあります。
スキー映画と言えば、商業娯楽作品を思い浮かべます。
ですが、他にも、記録映画、ニュース映画、教育映画等もあります。
配給方式も、劇場上映のみならず、自主上映、ビデオDVD専売等もあります。
また、スキーが登場する一般映画もあります。

以下の表では、日本人や日本のスキー場が登場する日本映画を列記します。
ほぼ邦画ですが、外国制作映画も含みます。
三浦雄一郎出演作は、海外で評価され、受賞歴も有るんですね!!Σ( ̄□ ̄;)
アニメの名探偵コナンも、日本アカデミーの部門賞を獲ってる!!Σ( ̄□ ̄;)
滑走シーンって、インスタ映えならぬ、映画映えするんですよ!!(*^ー゚)b

《スキー映画一覧》
作品名
制作/配給/監督/出演
公開
赤倉のスキー松竹キネマ(蒲田)
1922年
大正11年
スキー猛進日活(太奏)
木藤茂/川又堅太郎,入江たか子
1929年
昭和04年
スキー行進曲マキノプロダクション(御室)
三上良二/荒尾静一,秋田伸一
1929年
昭和04年
学生ロマンス 若き日松竹キネマ(蒲田)
小津安二郎/結城一郎,松井潤子
1929年
昭和04年
陸軍スキー演習
19??年
昭和??年
銀盤に描く
19??年
昭和??年
輝く銀界
19??年
昭和??年
銀嶺を行く
19??年
昭和??年
氷雪の殿堂
19??年
昭和??年
白銀の秘境
19??年
昭和??年
雪の樺太
19??年
昭和??年
おい等のスキー横浜シネマ商会/岡本洋行,奥商会
村田安司
1930年
昭和05年
スキーの歌新興キネマ
渡辺新太郎
1932年
昭和07年
恋愛スキー術日活(太奏)
山本嘉次郎
1934年
昭和09年
冬の蔵王
塚本閤冶
1935年
昭和10年
裏剣仙人谷滑降
塚本閤冶
19??年
昭和??年
蔵王-白銀の乱舞?(ドイツ)
アーノルド・ファンク
1936年
昭和11年
スキーの寵児東京文化映画研究所/東和商事
福岡孝行
1937年
昭和12年
白銀の舞姫
?/三浦雄一郎
1946年
昭和21年
銀嶺の王者松竹
番匠義彰/トニー・ザイラー,鰐淵晴子
1960年
平成41年
大学の山賊たち東宝
岡本喜八/山崎努,ミッキーカーチス
1960年
昭和35年
白銀城の対決日活
斎藤武市/石原裕次郎,長門裕之
1960年
昭和35年
銀座の若大将東宝
杉江敏男/加山雄三,星由里子
1962年
昭和37年
キロメーターランセ
?/三浦雄一郎
1964年
昭和39年
富士山直滑降東京福原フィルムス/東京映像社
?/三浦雄一郎
1966年
昭和41年
アルプスの若大将東宝
古澤憲吾/加山雄三,星由里子
1966年
昭和41年
貧乏旅行中沢義直プロダクション
中沢義直/土方あらき
1966年
昭和41年
スキー野郎 氷河大滑降東京福原フィルムス/東宝
?/三浦雄一郎
1967年
昭和42年
ニュージーランドの若大将東宝
福田純/加山雄三,酒井和歌子
1969年
昭和44年
記録映画・タスマン氷河大滑降東京福原フィルムス/フジポニー
?/三浦雄一郎
1970年
昭和45年
エベレスト大滑降東京福原フィルムス/東京映像社
?/三浦雄一郎
1970年
昭和45年
チロリア・スキースクール奥山章プロダクション
奥山章/?
1970年
昭和45年
アクロバットスキー奥山章プロダクション
奥山章/?
1970年
昭和45年
やくざ刑事 恐怖の毒ガス東映
鷹森立一/千葉真一,野際陽子
1971年
昭和46年
愛ふただび東宝
市川崑/浅丘ルリ子,石立鉄男
1971年
昭和46年
8月に雪の降る国奥山章プロダクション
奥山章/土方あらき
1971年
昭和46年
札幌オリンピック社団法人ニュース映画社連盟/東宝,松竹
篠田正浩/高橋昌也,岸田今日子
1972年
昭和47年
ブルースノー・イン・ニュージーランド反保公嘉プロダクション
奥山章/土方あらき
1972年
昭和47年
THE MAN WHO SKIED DOWN EVEREST
※アカデミー賞外国記録映画部門賞
Specialty Films(カナダ)
ローレンス・シラー,ブルース・ニーイック/三浦雄一郎
1975年
昭和50年
女教師 童貞狩り日活
加藤彰/渡辺外久子,秋津令子
1976年
昭和51年
Skied in Antarctica
※ニューヨーク映画祭ゴールデンイーグル賞

?/三浦雄一郎
1977年
昭和52年
白い詩が聞こえる
1979年
昭和54年
時をかける少女東宝
大林宣彦/原田知世,尾美としのり
1983年
昭和58年
私をスキーに連れてって東宝
馬場康夫/原田知世,三上博史
1987年
昭和62年
童貞物語4
ボクもスキーに連れてって
バンダイ
廣木隆一/大西結花,南渕一輝
1989年
平成01年
雪のコンチェルト松竹
松本廣/風間トオル,裕木奈江
1991年
平成03年
ゲレンデがとけるほど恋したい東宝
廣木隆一/清水美砂,大沢たかお
1995年
平成07年
栄光へのシュプール -猪谷千春物語-虫プロダクション/銀座シネパトス
奥脇雅晴
1997年
平成09年
スキージャンプ・ペアデジタルハリウッド
真島理一郎
2002年
平成14年
三浦雄一郎 永遠の少年東京映像社/ジェネオン エンタテイメント
?/三浦雄一郎
2004年
平成16年
ふたりはプリキュア マックスハート2
雪空のともだち
東映アニメーション
志水淳児
2005年
平成17年
スキージャンプ・ペア
Road to TORINO 2006
国際スキージャンプ・ペア連盟
小林正樹
2006年
平成18年
4ce Cut the windオッツ
大曾啓/柏木義之,井山敬介
2007年
平成19年
銀色のシーズン東宝
羽住英一郎/瑛太,田中麗奈
2008年
平成20年
名探偵コナン 沈黙の15分
※日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞
東京ムービー東宝
山本泰一郎,静野孔文/高山みなみ
2011年
平成23年
ふたりエッチ
トリプル・ラブ&ラブフォーエバー
AMGエンタテインメント
横山一洋/森下悠里,岡田光
2012年
平成24年
疾風ロンド東映
吉田照幸/阿部寛,大島優子
2016年
平成28年
    (参考:スキーのいろいろページスキー映画 - Wikipedia)

ネット検索で見付けた、スキーのいろいろページの情報に感心しました。
スキー映像制作の現場にも、かなり関わりをお持ちの方のようですね。
上記の表は、この情報無しでは、整理出来なかったと思います。(´・ω・`)
もし後日、何か気付けば、上記の表の記述を追加修正したいと思います。

さて、今回整理してみると、スキー映画って意外と多いなと思いました。
表に整理する前は、『若大将』『私スキ』『ゲレとけ』『銀ズン』『疾ロン』
くらいしか、私は思い浮かばなかったのです。ヾ(・∀・;)オイオイ……

ですが、返す刀で、やっぱりスキー映画って少ないな、と思う。(´・ω・`)
数多の娯楽映画が、毎年毎年、劇場上映されている割りにはね……

アイドル物、超常物など、過多なジャンルの作品を減らして……
その代わりにスキー映画制作を……無理ですかね……

そもそも、劇場上映に期待する時点で、私の感性は古いんでしょうね。(´・ω・`)
ネットの普及で、劇場上映やビデオDVD販売に拘る時代じゃ無い。┓(;´_`)┏

Amazon、Netflix、Hulu等のネット配信会社が、独自コンテンツ制作に乗り出し
囲い込み競争を加速させています。
例えば、Netflixの独自制作アニメ『Devilman Crybaby』。
深夜ラジオで伊集院光が興奮気味に、褒めてました。
曰く「見始めたら止められない」「3回号泣して4回勃起した」ヽ( =´▽`=)ノ
岡田斗司夫は逆に酷評してるけど、強い反発が有るのも、作品の熱量が高い証拠
だと、私は思います。(〃^ー^〃)

まぁ要は、私の言いたい事は結局、誰でも良いから……
スキー関連の映像コンテンツに出資してくれぃぃぃ!!m(_ _)m

『銀ズン』は、私、応援がてら劇場に観に行きましたよ!!(〃^ー^〃)
『私スキ』は、私、DVDを買いましたよ!!(〃^ー^〃)

パッケージを購入して手元に置きたくなるような、スキー映画よヽ( =´▽`=)ノ
ネット配信を契約したくなるような、スキー映画よヽ( =´▽`=)ノ
新たな時代の傑作スキー映画よ!!m9( ゚д゚)
щ(゚д゚щ) カモ~~~ン!!

以上、スキー映画の四方山話でした。

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