名こそ流れて なほ聞えけれ
今回取り上げるのは、日本映画です。
日本に纏わるスキーに絡めた映画話です。
このテーマを今回のブログ投稿で選んだ理由、それは、今シーズンの……
JR東日本のテレビCMなのです!!Σ( ̄□ ̄;)
ORICON NEWSの記事を紹介します。
<引用開始>
JR東日本グループは5日、今シーズンの『JR SKISKI』キャンペーンについて、
“JR東日本発足30周年”と映画『私をスキーに連れてって』(1987)公開30周年
の特別企画として実施することを発表。テレビCMやWEBプロモーションなどは、
同映画に出演した女優・原田知世(50)と俳優の三上博史(55)を起用し展開
していく。
スノーレジャーブーム再燃を目指し、毎年この時期に、若年層をターゲットにした
キャンペーンをスタートさせる同社。過去のCMシリーズでは、本田翼(25)、
川口春奈(22)、広瀬すず(19)など人気の若手女優らを抜てきし、ゲレンデを
舞台に甘酸っぱい青春ストーリーが恒例となっていたが、今年は“30周年”の特別
企画として実施する。
キャッチコピーは「私を新幹線でスキーに連れてって」。広告展開するポスター
などは、映画に出演した当時の原田と三上が描かれたイラストを使用し、CM映像
も、映画のシーンを活用しながら、松任谷由実が歌う「BLIZZARD」が本編を盛り
上げる。
同社は「YouTubeなどのWEB プロモーションを充実させ『私をスキーに連れてっ
て』を知っている世代にも、知らない世代にも、スノーレジャーの楽しさを感じ
られる情報を効果的に発信します」としている。
<引用終了>
『私をスキーに連れてって』(1987)公開30周年……(´・_・`)
女優・原田知世(50)と俳優の三上博史(55)……(´・_・`)
(((;゚д゚)))うへぇぇぇ~~~、もう、そんなに経つのか!!
私の世代でこの映画と時代の洗礼を受けてない人、多分いません。
私自身は父の影響で、子供の頃からスキーをしていたのですが、何やら世の中が
一斉にスキーに熱狂してきたなぁ~~と、当時圧倒されました。
今にして思うと、絶対スキーをやるタイプじゃない多数の友人達と、あちこちの
スキー場へ出かけました。
今、その当時の友人でスキーを続けてるのは、一人のみ……(´・_・`)
まぁ、ブームってのは、そんなものm9( ゚д゚)
当時のスキーブーム、後にスキーバブルと呼ばれた時期を確認しておきましょう。
平成27年の国土交通省観光庁作成資料『スキー場及び索道の現況』を引用します。
《特殊索道の旅客収入と輸送人数》
映画『私をスキーに連れてって』公開は、1987年11月21日です。
索道の旅客収入と輸送人数は、1986年の落ち込みに反し、1987年は上昇トレンド
に戻ってます。
これが、気候の寒暖によるのか?『私スキ』効果なのか?別の何かの影響か?
理由は定かで無いですが……
1988年~1990年の急激な上昇、1991年~1992年の堅調な上昇については
『私スキ』効果と見るのが妥当で、この映画がスキーブームを決定付けた証左と
言ってよいでしょう。(〃^ー^〃)
索道の旅客収入も輸送人数も、1992年~1995年がピークです。
『雪のコンチェルト』『ゲレンデがとけるほど恋したい』は、公開年を考慮すると
ブームだから制作された映画の域を越えません。m9( ゚д゚)
さて、『私スキ』『雪コン』『ゲレとけ』以外にも、スキー映画はあります。
スキー映画と言えば、商業娯楽作品を思い浮かべます。
ですが、他にも、記録映画、ニュース映画、教育映画等もあります。
配給方式も、劇場上映のみならず、自主上映、ビデオDVD専売等もあります。
また、スキーが登場する一般映画もあります。
以下の表では、日本人や日本のスキー場が登場する日本映画を列記します。
ほぼ邦画ですが、外国制作映画も含みます。
三浦雄一郎出演作は、海外で評価され、受賞歴も有るんですね!!Σ( ̄□ ̄;)
アニメの名探偵コナンも、日本アカデミーの部門賞を獲ってる!!Σ( ̄□ ̄;)
滑走シーンって、インスタ映えならぬ、映画映えするんですよ!!(*^ー゚)b
《スキー映画一覧》
作品名
|
制作/配給/監督/出演
|
公開
|
---|---|---|
赤倉のスキー | 松竹キネマ(蒲田) ? | 1922年 大正11年 |
スキー猛進 | 日活(太奏) 木藤茂/川又堅太郎,入江たか子 | 1929年 昭和04年 |
スキー行進曲 | マキノプロダクション(御室) 三上良二/荒尾静一,秋田伸一 | 1929年 昭和04年 |
学生ロマンス 若き日 | 松竹キネマ(蒲田) 小津安二郎/結城一郎,松井潤子 | 1929年 昭和04年 |
陸軍スキー演習 | ? ? | 19??年 昭和??年 |
銀盤に描く | ? ? | 19??年 昭和??年 |
輝く銀界 | ? ? | 19??年 昭和??年 |
銀嶺を行く | ? ? | 19??年 昭和??年 |
氷雪の殿堂 | ? ? | 19??年 昭和??年 |
白銀の秘境 | ? ? | 19??年 昭和??年 |
雪の樺太 | ? ? | 19??年 昭和??年 |
おい等のスキー | 横浜シネマ商会/岡本洋行,奥商会 村田安司 | 1930年 昭和05年 |
スキーの歌 | 新興キネマ 渡辺新太郎 | 1932年 昭和07年 |
恋愛スキー術 | 日活(太奏) 山本嘉次郎 | 1934年 昭和09年 |
冬の蔵王 | ? 塚本閤冶 | 1935年 昭和10年 |
裏剣仙人谷滑降 | ? 塚本閤冶 | 19??年 昭和??年 |
蔵王-白銀の乱舞 | ?(ドイツ) アーノルド・ファンク | 1936年 昭和11年 |
スキーの寵児 | 東京文化映画研究所/東和商事 福岡孝行 | 1937年 昭和12年 |
白銀の舞姫 | ? ?/三浦雄一郎 | 1946年 昭和21年 |
銀嶺の王者 | 松竹 番匠義彰/トニー・ザイラー,鰐淵晴子 | 1960年 平成41年 |
大学の山賊たち | 東宝 岡本喜八/山崎努,ミッキー・カーチス | 1960年 昭和35年 |
白銀城の対決 | 日活 斎藤武市/石原裕次郎,長門裕之 | 1960年 昭和35年 |
銀座の若大将 | 東宝 杉江敏男/加山雄三,星由里子 | 1962年 昭和37年 |
キロメーターランセ | ? ?/三浦雄一郎 | 1964年 昭和39年 |
富士山直滑降 | 東京福原フィルムス/東京映像社 ?/三浦雄一郎 | 1966年 昭和41年 |
アルプスの若大将 | 東宝 古澤憲吾/加山雄三,星由里子 | 1966年 昭和41年 |
貧乏旅行 | 中沢義直プロダクション 中沢義直/土方あらき | 1966年 昭和41年 |
スキー野郎 氷河大滑降 | 東京福原フィルムス/東宝 ?/三浦雄一郎 | 1967年 昭和42年 |
ニュージーランドの若大将 | 東宝 福田純/加山雄三,酒井和歌子 | 1969年 昭和44年 |
記録映画・タスマン氷河大滑降 | 東京福原フィルムス/フジ・ポニー ?/三浦雄一郎 | 1970年 昭和45年 |
エベレスト大滑降 | 東京福原フィルムス/東京映像社 ?/三浦雄一郎 | 1970年 昭和45年 |
チロリア・スキースクール | 奥山章プロダクション 奥山章/? | 1970年 昭和45年 |
アクロバットスキー | 奥山章プロダクション 奥山章/? | 1970年 昭和45年 |
やくざ刑事 恐怖の毒ガス | 東映 鷹森立一/千葉真一,野際陽子 | 1971年 昭和46年 |
愛ふただび | 東宝 市川崑/浅丘ルリ子,石立鉄男 | 1971年 昭和46年 |
8月に雪の降る国 | 奥山章プロダクション 奥山章/土方あらき | 1971年 昭和46年 |
札幌オリンピック | 社団法人ニュース映画社連盟/東宝,松竹 篠田正浩/高橋昌也,岸田今日子 | 1972年 昭和47年 |
ブルースノー・イン・ニュージーランド | 反保公嘉プロダクション 奥山章/土方あらき | 1972年 昭和47年 |
THE MAN WHO SKIED DOWN EVEREST ※アカデミー賞外国記録映画部門賞 | Specialty Films(カナダ) ローレンス・シラー,ブルース・ニーイック/三浦雄一郎 | 1975年 昭和50年 |
女教師 童貞狩り | 日活 加藤彰/渡辺外久子,秋津令子 | 1976年 昭和51年 |
Skied in Antarctica ※ニューヨーク映画祭ゴールデンイーグル賞 | ? ?/三浦雄一郎 | 1977年 昭和52年 |
白い詩が聞こえる | ? ? | 1979年 昭和54年 |
時をかける少女 | 東宝 大林宣彦/原田知世,尾美としのり | 1983年 昭和58年 |
私をスキーに連れてって | 東宝 馬場康夫/原田知世,三上博史 | 1987年 昭和62年 |
童貞物語4 ボクもスキーに連れてって | バンダイ 廣木隆一/大西結花,南渕一輝 | 1989年 平成01年 |
雪のコンチェルト | 松竹 松本廣/風間トオル,裕木奈江 | 1991年 平成03年 |
ゲレンデがとけるほど恋したい | 東宝 廣木隆一/清水美砂,大沢たかお | 1995年 平成07年 |
栄光へのシュプール -猪谷千春物語- | 虫プロダクション/銀座シネパトス 奥脇雅晴 | 1997年 平成09年 |
スキージャンプ・ペア | デジタルハリウッド 真島理一郎 | 2002年 平成14年 |
三浦雄一郎 永遠の少年 | 東京映像社/ジェネオン エンタテイメント ?/三浦雄一郎 | 2004年 平成16年 |
ふたりはプリキュア マックスハート2 雪空のともだち | 東映アニメーション 志水淳児 | 2005年 平成17年 |
スキージャンプ・ペア Road to TORINO 2006 | 国際スキージャンプ・ペア連盟 小林正樹 | 2006年 平成18年 |
4ce Cut the wind | オッツ 大曾啓/柏木義之,井山敬介 | 2007年 平成19年 |
銀色のシーズン | 東宝 羽住英一郎/瑛太,田中麗奈 | 2008年 平成20年 |
名探偵コナン 沈黙の15分 ※日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞 | 東京ムービー東宝 山本泰一郎,静野孔文/高山みなみ | 2011年 平成23年 |
ふたりエッチ トリプル・ラブ&ラブフォーエバー | AMGエンタテインメント 横山一洋/森下悠里,岡田光 | 2012年 平成24年 |
疾風ロンド | 東映 吉田照幸/阿部寛,大島優子 | 2016年 平成28年 |
ネット検索で見付けた、スキーのいろいろページの情報に感心しました。
スキー映像制作の現場にも、かなり関わりをお持ちの方のようですね。
上記の表は、この情報無しでは、整理出来なかったと思います。(´・ω・`)
もし後日、何か気付けば、上記の表の記述を追加修正したいと思います。
さて、今回整理してみると、スキー映画って意外と多いなと思いました。
表に整理する前は、『若大将』『私スキ』『ゲレとけ』『銀ズン』『疾ロン』
くらいしか、私は思い浮かばなかったのです。ヾ(・∀・;)オイオイ……
ですが、返す刀で、やっぱりスキー映画って少ないな、と思う。(´・ω・`)
数多の娯楽映画が、毎年毎年、劇場上映されている割りにはね……
アイドル物、超常物など、過多なジャンルの作品を減らして……
その代わりにスキー映画制作を……無理ですかね……
そもそも、劇場上映に期待する時点で、私の感性は古いんでしょうね。(´・ω・`)
ネットの普及で、劇場上映やビデオDVD販売に拘る時代じゃ無い。┓(;´_`)┏
Amazon、Netflix、Hulu等のネット配信会社が、独自コンテンツ制作に乗り出し
囲い込み競争を加速させています。
例えば、Netflixの独自制作アニメ『Devilman Crybaby』。
深夜ラジオで伊集院光が興奮気味に、褒めてました。
曰く「見始めたら止められない」「3回号泣して4回勃起した」ヽ( =´▽`=)ノ
岡田斗司夫は逆に酷評してるけど、強い反発が有るのも、作品の熱量が高い証拠
だと、私は思います。(〃^ー^〃)
まぁ要は、私の言いたい事は結局、誰でも良いから……
スキー関連の映像コンテンツに出資してくれぃぃぃ!!m(_ _)m
『銀ズン』は、私、応援がてら劇場に観に行きましたよ!!(〃^ー^〃)
『私スキ』は、私、DVDを買いましたよ!!(〃^ー^〃)
パッケージを購入して手元に置きたくなるような、スキー映画よヽ( =´▽`=)ノ
ネット配信を契約したくなるような、スキー映画よヽ( =´▽`=)ノ
新たな時代の傑作スキー映画よ!!m9( ゚д゚)
щ(゚д゚щ) カモ~~~ン!!
以上、スキー映画の四方山話でした。
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