2019年7月31日水曜日

スノーヴァ ダイゴ ボーダーズアリーナ・日本国京都府

今回取り上げるスキー場は、スノーヴァ ダイゴ ボーダーズアリーナです。
かつて存在した、室内人工雪トレーニング施設です。
京都府京都市伏見区桃山町山ノ下に位置しました。

ふれあいスポーツDAIGOというレジャーランド内に在り、1995年12月に開業し
2005年4月17日に廃業しました。跡地はショッピングモールになっています。
ネットで情報を漁ると、営業期間末期の客入りは、まさにガラガラの閑古鳥状態
だったようですね。

大学卒業し就職の為、京から東京に移った私も、このスノーヴァの開業時には
大阪に赴任していたので、その気になれば行けたのですが………未訪問です。
もっとも、東京1年目の社内研修期間に、頻繁に幕張に行っていた私なのですが
都心とは逆方向で比較的空いていた通勤電車の車窓から、間近にザウスを見てた
にも関わらず、結局一度も行かなかった人間ですから、さもありなんです。

「機会が有ったのにザウスもスノーヴァも未訪問?本当にお前、スキー好き?」
と、当ブログ読者諸氏に詰問されそうですが………
まぁ、スキーを好きな事に嘘偽りは無いので、ご理解ください。
位置エネルギーの助けで運動が楽という点も、私がスキーを好きな理由の1つ。
元来、私、淡白な性格で怠け者なのです。

さて、話題を一変します。

スノーヴァ ダイゴが在った京都市伏見区で、許されざるテロが起きました。
京都アニメーション第1スタジオ放火事件です。

容疑者は、「京アニが盗用した」と、身柄確保時に主張しました。
京アニ代理人弁護士によると、同社公募小説に、容疑者と同姓同名の応募があり
1次審査不合格になっているそうです。京アニ作品と応募小説に類似性は無いと
弁護士は説明しています。犯行動機解明の焦点になりそうです。

事件の衝撃は世界を揺るがし、悲しみが世界を駆け巡りました。
英語、仏語、中国語、スペイン語、ポルトガル語………
米国Apple社CEO、台湾総統、カナダ首相、フランス駐日大使………
各国から京アニへ、哀悼の意が寄せられています。

犠牲になった方のご冥福、心身に傷を負った方のご回復を祈ります。
容疑者への怒りの罵倒を今は自重し、捜査進展を見守ります。

但し、どうしても今、言及せずにいられない関連記事を、目にしてしまいました。
BIGLOBEニュースの記事を紹介します。

<引用開始>
放火事件に見舞われた京都アニメーションを「麻薬の売人以下」などと表現した
コラム「終わりなき日常の終わり:京アニ放火事件の土壌」に批判の声が相次いで
いる。ビジネスメディア「INSIGHT NOW!」に掲載されたこのコラムは24日、
非公開にされた。取材に対して運営会社は、内容に「一部不適切な発言があった」
とコメントした。
このコラムは、大阪芸術大学の純丘曜彰教授が「INSIGHT NOW!」に寄稿し、21日
に掲載されたもの。1970年代からのアニメ業界の歩みやトレンドを解説し、京都
アニメーションの前身が「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」に携わった
ことが、同社の後の方向性を決定づけたとしている。その後の京都アニメーション
の作品については、「一貫して主力作品は学園物」で、「らき☆すた」や「涼宮
ハルヒの憂鬱」など、「似たり寄ったりの繰り返し」とのこと。また、学園物は
「中高の共通体験以上の自分の個人の人生が空っぽな者、いや、イジメや引きこもり
で中高の一般的な共通体験さえも持つことができなかった者が、精神的に中高時代
に留まり続けるよすが」だと考察している。 そして、こうした人たちをファンに
すると、「いつか一線を越えて、作り手の領域に踏み込んでくる。それが拒否され
れば、連中がどう出るか、わかりそうなもの」とのこと。
最後には、京都アニメーションを「偽の夢を売って弱者や敗者を精神的に搾取し
続け、自分たち自身も中毒に染まるというのは、麻薬の売人以下だ」と断じた。
このコラムは24日に非公開になった。運営会社は取材に対し、問い合わせが複数
寄せられたことから利用規約に照らし合わせて内容を確認したところ、「一部
不適切な発言があった」とコメント。また、純丘教授へ危害が加わることも懸念
されたことも非公開にした理由の一つとした。「INSIGHT NOW!」では、寄稿
された記事の確認は掲載後に行っているという。
<引用終了>

大阪芸大教授が「麻薬」と見なした、京アニの作品群………

例えば………
『けいおん!』は、聖地巡礼ブームやバンドブームを起こした作品。
地域の「町興し」や、個人表現発信の「やってみた」へと発展した。
人々を「引き篭も」らせたのではなく、「行動」させた作品です。

『日常』は、ナンセンス・シュール・ギャグのブームを起こした作品。
YouTubeで多様な言語でコメントされ、日本のギャグ・センス称賛へと発展した。
人々を「分断」させず、人類普遍の笑いの魅力で、世界を「融和」させた作品です。

『聲の形』は、障害者とイジメという深刻な問題を、真っ正面から扱った作品。
『響け!ユーフォニアム』は、吹奏楽経験者も唸る、リアルな描写をした作品。

取り上げるテーマ、作画、色彩………
京アニ作品は、世界中で高く評価されています。

騒動の元となったコラムが、既に非公開なので、私はコラム原文を未読です。
なので、上記引用記事の事実記述が正しいであろうとの前提で、以下に私なりの
このコラムに対する批判を述べます。

コラム原稿をチェックせずに公開し、不適切箇所を説明せず非公開に………
このネットメディアの無責任さは、いったい何なのでしょう。

「盗用」は事実無根で、容疑者の盲言であろうとの推測は、世間の多くの人々も
私も、コラムの大学教授も、同じです。
が、大学教授は暴走し、容疑者を妄想に至らしめたのは、京アニだとの論旨で
コラムを書き連ねます。
容疑者を妄想に駆り立てた京アニの人々が焼き殺されるのは、自業自得だと………
この大学教授は、コラムで匂わせるのです。
他の京アニのファンも同類の連中だから、いずれ暴発するぞと………
この大学教授は、コラムで匂わせるのです。

世間から、大学教授のコラムに批判が集まると、コラム記事の非公開、改変公開
そして、再非公開という悪足掻きのすえ………
「麻薬の売人」と揶揄した対象は、京アニじゃ無いと、見苦しい弁明をしました。
J-CASTニュースの記事を一部紹介します。

<引用開始>
アニメ制作会社「京都アニメーション」放火殺人事件を受けて寄せたコラム記事が
物議を醸している純丘曜彰(すみおか・てるあき)大阪芸術大学教授が2019年7月
26日、J-CASTニュースの取材に応じ、コラムで京アニのことを指したものだとして
インターネット上の批判を集めた「麻薬の売人以下」との表現について、「これは
京アニのことではない」と反論した。
京アニ作品に限らず長年のアニメファンであり、アニメが研究対象でもある純丘氏
は、放火事件を「心の底から悲しんでいる」と心境を明かす。ただ、自身が書いた
記事については「文章が下手で申し訳なかった。誤解されるだろうと思う」と反省
を口にした。
<中略>
コラムは24日に削除、同日中に「京アニ」の言葉を省いた形で大幅に短縮・再構成
のうえ再度公開されたが、25日までにこれも削除。同時にサイトトップには謝罪文
が掲載されるという慌ただしい展開をたどった。
純丘氏はなぜこのような論考を書いたのか。J-CASTニュースの取材に「文章が下手
で申し訳なかったと思っています。改めて読むと書き方が悪いです。誤解される文章
だと思う」と表現の至らなさを認めつつ、強調したのは「『麻薬の売人以下』は
京アニのことを言ったものではありません」ということだった。
「そもそもこの比喩の主語に『京アニが』とは書いていません」と前置きする純岡氏
は、「麻薬の売人以下」なのは、あくまでその前に書かれている「いくらファンが
付き、いくら経営が安定するとしても、偽の夢を売って弱者や敗者を精神的に搾取
し続け、自分たち自身もまたその夢の中毒に染まるなどという(人々)」のこと
であり、ここに京アニは含まれないと説明する。 では何を念頭に置いているかと
いうと、コラムの最序盤、字数にして2000字以上前の段落に登場する「アニメの
製作ノウハウはあっても、資金的な制作能力に欠けており、広告代理店やテレビ局
の傘下に寄せ集められ、下請的な過労働が常態化」しているアニメ制作スタジオ
のことだという。
<引用終了>

事件自体は初期捜査段階で、事実不明な点だらけなのに、仮定を何重にも積み上げ
事実の裏付け無く、自身の偏見による結論有りきの論理展開で、被害者やファンへ
あらん限りの侮辱をし、世間に気付かれたら隠蔽工作し、言い逃れ………
「主語に『京アニが』とは書いていません」………

「下請的な過労働が常態化」しているアニメ制作スタジオに、「麻薬的作品」を
制作するという「方針の決定権」が有るのでしょうか??
京アニで無ければ、具体的に「何処の会社」が「麻薬の売人」なのでしょうか???

本当に、この大学教授のモノ言いの卑しさは、いったい何なのでしょう。

この大学教授の「麻薬の売人以下」発言は、犯行時容疑者の「死ね」と同レベルの
発言であると、私は思います。
偏見で事実を誤認し、自分の気に入る妄想で理不尽な憎しみを自らの心の内に育て
天誅を下す神の如き言い草で、悪魔的暴発をする。
容疑者は放火し、教授はコラムを投稿した。
悪魔的暴発のやり方は異なるが、両者の行動原理は同じだと、私は思います。

はぁ………
話をスキー場ブログっぽい、本来の流れに戻します。

さて、スノーヴァ ダイゴ ボーダーズアリーナ、如何でしょう。
標高差約9m、最長滑走距離約44m、コース面積約0.09haです。
公式スペックは、コース長44m、コース幅21m、最大斜度12度です。
直角三角形の斜辺(コース長)と傾斜角(斜度)から、高さ(標高差)を計算し
長方形の長辺(コース長)と短辺(コース幅)から、コース面積を計算しました。
計算因子の傾斜角に最大斜度を代入したので、実際の標高差は、もっと短いです。

此の様に、実に狭い人工スキー場でしたが、ここでスノーボードをデビューしたと
思い出を語るブログを、ネット検索で散見できます。
未経験者のスノースポーツへの入り口として、貴重な存在だったのです。

かけがいのない貴重なモノは、失ってから気付くコトが多い。スノーヴァ、然り。
ましてや、不条理に、かけがいのない人命が突然奪われた場合………

「アリーナ」とは、「闘技場」です。
現代のネットは、万人の討論の「闘技場」と化しています。
私のブログの大学教授に対する批判が、大学教授コラムのアニメ業界に対する
批判と同等の、卑しい「バーバリアン」的な発言ではないか?
自身の発言に、畏れ、自戒を常に抱きつつ、広大なネット言論「闘技場」の片隅で
自分なりにブログ記事を、今後も書き連ねていきたいものです。

全景:スノーヴァ ダイゴ ボーダーズアリーナ

拡大 斜面 非公式 天気

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