2019年4月30日火曜日

猫魔スキー場・日本国福島県

今回取り上げるスキー場は、猫魔スキー場です。
日本国福島県耶麻郡北塩原村桧原に位置します。

スキー場名称は猫魔ヶ岳にちなみます。
なんだか、中二病的ワクワクを掻き立てられる語感がありますね。\(^o^)/
その地名の由来は諸説あるようです。
或る伝承は、「魔物の猫又が人を食らっていたが、地頭の穴沢善右衛門に成敗
されて、石となった」と由来を語ります。
別の或る伝承は、「ネズミ大発生に困る麓の村人の為に、僧侶が魔物の猫又に
ネズミ退治を依頼し、猫又はネズミを退治したが魔力を使い果たしてしまって
石となった」と由来を語ります。
魔物猫又の成れの果ての石は、猫石として今もこの地で祀られています。

オーナーの星野リゾートの傘下の磐梯リゾート開発株式会社が運営しています。
このスキー場とアルツ磐梯スキー場との連結案が、国会で議論されたようです。
福島民報の記事を紹介します。

<引用開始>
環境省は猫魔ケ岳(一、四〇四メートル)の尾根を境に南北に分断されている
アルツ磐梯(磐梯町)と猫魔スキー場(北塩原村)を利用者が往来できるように
する方向で、具体的な移動手段やルート設定の検討に入る。十四日の参院環境委員会
で自民党の森雅子参院議員(本県選挙区)の質問に明らかにした。
両スキー場は星野リゾート(本社・長野県)が運営している。磐梯朝日国立公園内に
あり、両スキー場をつなぐためには尾根部分の山林の一部を開発する必要がある。
このため、自然環境の保全と観光利用の促進の両方の観点を踏まえた同省の判断が
焦点となっていた。
森氏は東京電力福島第一原発事故による風評を払拭(ふっしょく)する必要がある
と強調。その上で「複数のスキー場をロープウエーなどでつなぎ、魅力あるスキー場
にするには環境省の理解が必要だ」と訴えた。
これに対し、同省担当者は「国立公園の自然環境を保全しながら、観光面での地域の
魅力を高めていくことが必要」との認識を示し、「往来の手段、ルートの位置設定に
ついて検討を加えつつ、その具体化に向けて前向きに相談に乗っていく」と述べた。
町と村は二〇一六(平成二十八)年から、環境省に要望書を提出し、両スキー場間の
往来を求めてきた。要望書では、南北の斜面で異なる雪質の魅力を生かし、東日本
大震災と原発事故の影響による利用者減に歯止めをかけるとともに、地域の雇用促進
につなげたいとしてきた。
五十嵐源市町長は「構想の具体化に一歩前進した。力強く元気な会津の実現に向け、
引き続き協議していく」と評価した。小椋敏一村長は「事故など緊急時にも迅速な
対応が可能となり、利用客の安全安心につながる」と期待を寄せた。
星野リゾートは「タイプの異なる二つのスキー場を自由に行き来できることで魅力は
格段に増し、国内だけではなく近年増加する訪日外国人に対しても冬季の地域魅力と
して訴求できると考えている」とコメントした。
<引用終了>

地元スキーヤーなら、この2スキー場の往来は、以前から期待していた事でしょう。

まぁ、遠方で未訪問の私ですら、Google Earthでスキー場をツラツラと見てて
この2スキー場の近接具合は、かなり以前から知ってました。
しかも、2スキー場共に星野リゾート運営なのにも、直ぐに気付きますし………
何で接続しないんだよ!!m9( ゚д゚) ………と、思ってました。(´・ω・`)

その時、興味を持ったので調べたら、接続構想は有るが自然環境破壊の恐れから
計画は頓挫との事情を知りました。
朧げな記憶ですが、貴重な野鳥?(フクロウ?)の巣が有るとか?
………そんな話だったと、思います。(´・ω・`)

その後も諦め切れず、心の隅に引っかかってたのですが、数年前?に2スキー場の
近接地点にスキー場スタッフが何かの事情で立ち入って、環境省に怒られた
………という記事を見たような、記憶があります。(´・ω・`)
………こりゃ駄目だ  ┓(;´_`)┏ と思った記憶があります。

さて、猫魔スキー場、如何でしょう。
標高差約311m、最長滑走距離約2.1km、コース面積約68haです。

早朝営業や年代別GSスキー選手権開催は、ここの経営姿勢の良さの現れだと思います。

世間一般には環境保護の観点で、リゾート開発はあまり歓迎されない面も有るので
原発事故で窮地に立つ2スキー場連結案に対し、世論の「追い風」を得られません。
得られるのは、「風評」ばかりです。

そもそも、立ち入りを禁止する“警戒区域”や”計画的避難区域”を設けざるを得ない
状況に至ったのですから、原発事故で環境破壊されまくった訳です。
ソレやらコレやらをネタに、故・星新一なら皮肉な短編小説を書きそうですが
原発村お得意の「不謹慎」言論封殺で、自由に表でアレコレ言えない雰囲気に………
それで逆に不満が裏に潜って怪しい「風評」の温床に………
私には、そう見えるので………(´・ω・`) 色々と辛いですな。

原発事故の影響は、もっと表で冷静に科学的に客観的に議論されるべきです。
その議論が骨太ならば、星新一的小説で語られても、我がブログで言及しても
「風評」被害とは成らない筈です。

原発事故後、環境省のこの2スキー場連結案件に対する態度は、否定から肯定へ
変化してるように、私には見えます。何故か?
縦割り行政において、「やらかした側」の経産省の尻拭いをする義理は無いと言う
のが、環境省お役人様の本音のように、私は邪推するのですが………
インバウンド推進兼原発事故復興事業名目で、環境省利権になるって事かな??

環境保護、野生動物保護は重要です。
原発事故からの経済復興ありきで、環境アセスメントを軽視すれば、今まで
環境省が掲げていた正義や建前が揺らぎます。

(。・ω・)ノ゙ スキーヤーとしての私は、2スキー場連結実現を祈ります。
但し、十分な環境アセスメントの上でね。(´・ω・`)

伝承次第で、人に対して敵であったり味方であったりするのが面白い、魔物猫又!
(*^_^*) 自然に優しい開発ならば、猫又のご加護も得られるでしょう!!
でも、もしも、自然を蔑ろにした開発ならば………(((;゚д゚)))
きっと m9( ゚д゚) 猫又は祟りますよ!!

我は無神論者と自認する中二病者なれど、「超常の者」を「自然のメタファー」
と理解し、畏れ敬う者也。

大八洲国におわす、天津神よ、国津神よ、仏よ、魔物よ、全ての超常の者よ
我らを後押しする「追い風」を
我らを成長させる「向かい風」を
我らを癒す「そよ風」を
我らを鼓舞する「つむじ風」を
我らのスキー場を白く覆う「雪風」を
我らスキーヤーを疾走させる「疾風」を
来る時代にも、時に優しく、時に厳しく、我らと共にあり賜え。

本日、天皇陛下は象徴天皇のお立場を、退位なさいます。
このブログ記事公開の数時間後、立憲君主制国家日本において、「平成」が終わり
「令和」が始まります。風立ちぬ、いざ生きめやも。

全景:猫魔スキー場

拡大 斜面 公式 天気

【★関連記事 表示/非表示★】

【★関連動画 表示/非表示★】

0 件のコメント:

コメントを投稿