今回取り上げるスキー場は、日本国福井県の福井和泉スキー場です。
オーナーは福井和泉リゾート(株)です。
一度だけ、友人とともに訪問したことがあります。当日は降雪もしくは霧。
あくまでその時の私の感想ですが、存在感が薄いスキー場でした。
関西圏からも、北陸圏からも、中京圏からも、行くのが不便です。
訪問時、帰路で寄った蕎麦屋の女将さんが「数日前に大学生の車が谷川に転落した」と
話していたのが記憶に残ってます。
訪問時もなかなかの積雪路でしたので、そんな話題になったのだと思います。
山麓から山腹のパラダイス、山頂のパノラマの2つの斜面から構成されます。
リフト総数2本の内の各リフトが架かる斜面ってだけですが……
ゲレンデも小さく、急斜面も無く、コブも無い……
訪問時はスノーボーダーしか居ないのか?ってくらいの来場者構成でした。
パラダイスは酷い混雑だったので、パノラマ中心に滑りました。
短いゲレンデなので、滑走感もあまり無かった記憶です。
改めてネットで調べてみると、多彩なコース、初中級者が楽しめる様々なアイテムのパーク
ナチュラルパイプ、上部にワイドなオフピステ等を宣伝文句として誇っています。
クロスの大会も開催されているようですね。
訪問時、パークは無かった気がします。当時パークは一般的ではない時代でした。
成る程、今はこうなってるんだ?!これなら面白そうです!!
パークは『SOY JOY パーク』と称しているので、スポンサーも付いてるようです。
なかなか力が入っていそうです。
豪雪地帯なので、パークの維持はアイテムが埋まって大変な筈ですが、小さなゲレンデが
生き残るための個性を出す為には、妥当な戦略だと思います。
尚、車で15分の位置に『平成の湯』という温泉施設があるそうです。
さて、福井和泉スキー場、如何でしょう。
標高差約301m、最長滑走距離約1.5km、コース面積約12haです。
私が訪問したのは、まだ西武系列の近江鉄道(株)がオーナーだった頃です。
ゲレンデ食堂に、西武系列の各スキー場の写真パネルが飾ってあったのを憶えています。
広くはない食堂で、その写真パネルは妙に目立ち、「いったい何をアピールしたいんだ??」
と、違和感が湧きました。
小さなスキー場。しかも、スキージャム勝山と奥美濃のスキー場群に挟まれた立地。
西武系企業の経営撤退は、絶望的状況だった筈です。
あらゆるスキー場の存続を願う私ですら「これは廃業だな……」と思いました。
ですが私の予想に反し、どっこい!生き残っています!!
パーク重視以外にも、顧客サービスの取り組みが窺えます。
2014-15シーズンの年末年始の福井県内の各スキー場の企画を紹介しましょう。
福井新聞の記事の一部を紹介します。詳細は記事本文をご確認下さい。
<引用開始>
福井県内の6スキー場はいずれも全面滑走可能になっている。年末年始も降雪が期待され
ゲレンデコンディションは最高。
スキージャム勝山は1〜3日の午前8時ごろから、ぜんざいを振る舞う。なくなり次第終了。
福井和泉(大野市)は31日午後3時から先着50人に年越しそばを振る舞う。1日は午前9時
からレストランでお神酒を振る舞う。駐車場では先着50台にリフト券などが当たるお年玉
抽選会を行う。
今庄365(南越前町)は1日、もちつき大会がある。来場者に甘酒も振る舞う。
雁が原(勝山市)のナイター営業(午後10時まで)は2日から。
新保ファミリー(池田町)と九頭竜(大野市)は特にイベントの予定はないという。
<引用終了>
それぞれに工夫をこらした企画ですが、福井和泉スキー場の企画は、充実してるなという
印象を私は受けました。
小さなスキー場でも、強い競合に挟まれたスキー場でも、個性を発揮すれば生き残れる。
そんな好例のスキー場なのかもしれませんね。
オーナーの福井和泉リゾート(株)は、「シシ肉ソーセージ」の販売もしています。
地元のジビエに着目するのも良いですね。
全景:福井和泉スキー場
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斜面
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